■スレート屋根近年、低コストで軽量という点から人気が高いスレート屋根ですが
耐衝撃性が弱く、割れやすい事が弱点です。
割れたスレートを暴風が襲ってしまうとそこから屋根材が剥がれて風に持っていかれてしまいます。
このようなリスクを少しでも抑えるために、スレート材が必要とする10年に1回のメンテナンスを
行う事が重要になってきます。また、スレートのズレを見逃さない事もとても重要になります。
ズレてしまっている状態で強い風にあおられてしまうと、屋根の上部の構造材でもある
棟板金が飛んでしまい、屋根全体に被害が広がってしまう可能性が出てきます。
■ガルバリウム鋼板(金属屋根)
スタイリッシュで錆びに強いガルバリウム鋼板は人気の屋根材です。
しかし錆びに強いからといって錆びないわけではありません。
設置の際などに切断していると切断面から錆びてしまう恐れがあり、錆びてしまうと
当然ながら強度が落ちてしまいます。
またガルバリウム鋼板は軽量な事も魅力の一つとされていますが、軽いという事は
強風の影響を受けやすいので注意が必要です。
10年に1度の点検をきちんと受けて台風被害のリスクを抑える事に繋がります。
■ジンカリウム鋼板(金属屋根)
ジンカリウム鋼板はガルバリウム鋼板に石粒をコーティングする事によって
ガルバリウム鋼板の弱点でもある遮音性能の低さを改善した物です。
台風対策としては、ガルバリウム鋼板と同様で定期的な点検とメンテナンスを
行いましょう。しかしジンカリウム鋼板は屋根の環境次第で、石粒の表面に
藻が発生してしまう事があり、それらを放置してしまう事も劣化の原因となるので気を付けましょう。
■アスファルトシングル
アスファルトシングルは踏んでも割れにくいという柔軟性が魅力の素材です。
しかしその柔軟性ゆえに、10年くらい経つと亀裂や浮きが生じてしまう事があります。
そのため10年に1度を目安にして清掃と点検を業者に依頼しましょう。
■陶器瓦
屋根材の中でも最も重たい瓦は、強風に飛ばされれば凶器となってしまいます。
風に飛ばされない為にも、しっかりと固定されているか割れていないかなどを
チェックする必要があります。
確認する際は屋根に上がる必要がありますが、素人が屋根に登る事は大変危険なので
業者に依頼して確認してもらうようにしてください。
前回のメンテナンスから15年以上経っている場合は、漆喰の詰め直し工事をする事も
台風対策として有効になります。