漆喰は、壁に使われていることは有名ですが、瓦屋根にも使われており、瓦と瓦を接着したり、雨が侵入したりしないようにする役割りがあります。漆喰の主成分は水酸化カルシウム(消石灰)となっており、古くからお城や武家屋敷の壁に使用されてきた建材です。
漆喰を使った壁は、冬の乾燥や夏の湿気の防止効果が期待できる上、結露の抑制が可能です。
また、水酸化カルシウムは無機質の不燃性といった特徴もあるので、火災に対しても強いです。
ただ、屋根の漆喰をメンテナンスしないで放置しておくと、瓦から剥がれて庭などに落下することがあります。
例えば、棟瓦の土台を使っている漆喰が経年劣化によって剥がれてしまうと、棟が崩壊してしまう可能性があるので注意しなければなりません。
また、漆喰が劣化することで、瓦がズレてしまい瓦と瓦が干渉し、欠けたり、割れたりすることもあります。
漆喰が劣化することで、雨水が屋根の中に浸入して雨漏りが発生することもあります。
大きな地震が繰り返されることで、漆喰が剥がれて屋根から落下すると、人や物に損害を与える可能性もあります。
新築から20~30年経過するとのし瓦がズレてしまい、大きな地震で振動が加わると棟が倒壊してしまうこともあります。