広小舞の役割について
広小舞には大きく分けて2つの役割が存在します。
・水留め
水留めとは何かと言いますと、野地板などの木材の切り口に関しては雨水を吸収しやすいという性質を持っているのであまり濡れないようにするために施工することです。
そして濡れないようにする役目を広小舞が果たしています。
・軒先を揃えること
広小舞と役割として軒先を揃えることが挙げられます。
垂木は分厚い板ではなく細長い角材なので反ってしまうことがあります。
それによって屋根面が凸凹してしまう可能性があります。
それを広小舞があることによって凸凹が無くなり、軒先を整える役割が存在します。
広小舞が必ず必要な屋根とは!?
広小舞が必要になってくる屋根とは茅葺き屋根となっています。
屋根に瓦を葺く際に上下に瓦と瓦は重なり合っているのですが、一番下の屋根には被せる瓦が存在しません。
なので広小舞を取り付けることによって軒先にある瓦角度を他の瓦たちと同じになるようにしています。
もし茅葺き屋根に広小舞が存在していなかったら軒先に存在する瓦のみが角度が異なってしまいます。
金属屋根の場合は野地板というものが広小舞の役割を担ってくれているため、広小舞は必要ない場合もあります。