粘土瓦の製造法!どんな工程で作られているの?
屋根材の種類には粘土瓦、金属系、スレートなどがあります。中でも、粘土瓦は長い歴史があり、日本の家には欠かせない屋根材となっています。ここでは、
粘土瓦の製造工程を紹介します。
粘土瓦は大きく、荒地(あらじ)作り、成形、乾燥、施釉(せゆう)、焼成といった順で作られているので紹介します。
荒地とは、瓦の形に近い粘土の板のことです。荒地作りではまず、粘土を練る混練機を使い、瓦に適した粘り気がある粘土に変化させます。次に真空土練機を使って粘土から空気を抜きながら、荒地に仕上げます。粘土から空気をしっかり抜く事で硬い瓦になります。
荒地をプレス機に入れて、金型でプレスして瓦の形状に成形。この際、離型油を噴霧することで、粘土が金型に貼りつかないようにします。
成形された瓦は乾燥台車に積載します。乾燥台車に積載された瓦は、約100mの長さがある乾燥室で24時間かけてゆっくり水分を抜きながら乾燥させます。瓦にねじれや亀裂が発生しないように、温度や湿度の管理を行います。
施釉では、釉薬を塗るために成形した瓦をハンガーコンベアに吊るします。焼成する際、この釉薬に含まれる金属成分が、金属酸化物に変化することで瓦が美しく発色。釉薬の色と焼成された瓦の色では異なります。
施釉した瓦は、焼成台車に積まれ、トンネル式の焼成炉で焼成されます。長さが約100mもある焼成炉の中で、ゆっくり約10時間かけて移動させながら、1,000℃以上で焼き上げられます。焼成炉の前半は焼き、後半は冷やす工程となっています。瓦は高温で焼成することで強度が増し、釉薬も一体化します。
粘土瓦は荒地作り、成形、乾燥、施釉、焼成といった順で作られていることを紹介しました。これだけ多くの工程を経て製品化される粘土瓦は価値ある屋根材です。瓦屋根については、街の屋根やさん びわ湖大橋店までお気軽にご相談ください。お問い合わせはメールまたは電話でお待ちしております。
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