鬼瓦はギリシャ神話が起源とされていて、恐ろしい物を設置する事により
魔除けや厄除けになるとされてきました。
日本では家内安全、無病息災、災害回避などを祈る場所である棟端に設置されたと言われています。
昔の人は鬼を味方につけて家を守ってもらう、という意味を込めて鬼瓦を魔除けとして
使用してきました。現在では恐ろしい顔が敬遠され、七福神や鶴のように縁起の良い物を
モチーフにした鬼瓦を使用する事が多くなりました。
そして、鬼瓦には魔除けだけの役割ではなく『雨仕舞い』の役割もあります。
雨仕舞いとは雨水を排水させて棟の中に雨を侵入させない構造の事です。
棟の両端を鬼瓦で覆う事で建物を雨水から守る役割をもっています。
このように鬼瓦は魔除けや厄除けだけではなく、建物を守るための重要な部材という事が分かりましたね。