■アクリル塗料アクリル塗料はアクリル樹脂を用いた塗装剤の事で、透明のため多彩な色を配合する事ができます。
外壁塗装などでは多く採用されていましたが、最近では他の塗料が安価である事から
あまり採用されにくくなってきました。アクリル塗料は塗料の中では一番安価なのですが
耐用年数が5~8年と短い事がデメリットです。
■ピュアアクリル塗料
ピュアアクリル塗料は、アクリル塗料の中にある不純物を取り除き
アクリルのみで塗装剤にすることで、本来アクリルがもつ柔軟性と耐久性を引き出した物のなります。
耐用年数は15~20年と長く、柔軟性に優れているので屋根材の伸縮にも対応でき
ヒビ割れにも強い塗料です。
■ウレタン塗料
ウレタン塗料は塗膜の光沢がキレイで柔軟性と付着性に優れています。
アクリル塗料に代わり屋根塗装剤として採用されていましたが
光沢に富んだ製品でありながら光沢の保持する期間が短いため、あまり注目されなくなりました。
しかしウレタン塗料は他の塗料と比べると、塗膜が柔らかいので密着性に優れていて
材料の伸縮が厳しいトタン屋根との相性が良い塗料になります。
■シリコン塗料
シリコン塗料は現在では最も屋根塗装の中で多く使用されてる塗料になります。
耐用年数も10~13年と長く費用も安価な事から、スレート瓦やセメント瓦の
塗装によく採用されます。
耐用年数は長いから良いというわけではなく、重要なのは屋根材の寿命とのバランスです。
耐用年数の長い塗料を採用しても屋根材にヒビ割れが生じてしまうと
塗装自体が意味をなさなくなってしまいますが、シリコン塗料は費用と耐用年数の
バランスが良い塗料になります。
■フッ素塗料
フッ素塗料は過酷な環境の屋根であっても、長時間にわたって塗膜効果を持続させる事ができます。
汚れが付着しにくく、汚れが付着したとしても雨水で落とす事ができる効果があります。
耐用年数も15~20年と非常に長く、耐熱性や耐寒性にも優れているので性能面では
非常に優れた塗装剤といえます。
■光触媒塗料
光触媒塗料は、太陽光が当たる事で表面が強い酸性となり
付着した汚れを分解して雨水で流れる仕組みになった塗料です。
外壁では採用される事が増えてきましたが、屋根塗装ではまだまだ採用数は少ないです。
耐用年数は15~20年と長いです。