釘が抜け出した棟板金の場合は、釘を金づちで再度打ち付けます。
更に、釘の上からシーリング材を充填して、雨水が侵入しないようにします。
風に煽られて変形してしまった棟板金については、新しい棟板金に交換します。
棟板金を固定している釘を抜いて変形した棟板金を取り外した後に新しい棟板金を取り付けます。
棟板金を固定している木製の貫板が腐食している場合は、新しい貫板に交換します。
樹脂製の貫板は腐食に強いのでおすすめです。
スレートがひび割れている場合は、シーリング材を充填して補修したり、ひび割れているスレートを除去した後、新しいスレートを貼り付けます。
スレートのひび割れが屋根全面に広がっている場合は、葺き替えもしくはカバー工法で修繕することになります。
瓦がズレている場合は元の位置に戻し、割れている場合は交換します。
漆喰が剥がれてしまっている場合は、積み直しや詰め直しを行って修繕します。
積み直しは棟瓦を一度除去して、再度、棟瓦を積み直して修繕します。
漆喰の詰め直しは、剥がれた漆喰の替わりに新しい漆喰を詰め直します。
窓ガラスの破損を防ぐためには、雨戸がある場合は閉めることが有効です。
雨戸が無い場合は、段ボールや養生テープを窓ガラスに貼る事で対応します。
台風が多い沖縄などでは、窓ガラスにネットを貼って、飛来物からガラスを守っています。