棟板金を固定している釘が抜け出しているだけであれば、金づちで釘を再度打ち付けて、雨水が侵入しないように、シーリング材を充填します。
棟板金や貫板が腐食している場合は次の手順で板金工事を行います。
① 棟板金を固定している釘を抜いて、傷んだ棟板金を撤去します。
貫板を固定している釘を抜いて、傷んだ貫板を撤去し屋根を綺麗に清掃します。
② 貫板を固定して釘を抜いた跡には穴が残るので、雨水が浸入しないようにコーキング材を充填して乾燥させます。
細かい作業ではありますが、雨漏りを防ぐために重要です。
③ プラスチック製の貫板をSUSビスで屋根に固定します。
プラスチック製の貫板やSUSビスは、木製の貫板や鉄の釘より、耐用年数が長いため、おすすめです。
④ 新しい棟板金をSUSビスで固定します。
⑤ 棟板金と棟板金の接合部にシーリング材を充填して雨水が屋根に侵入しないようにします。
⑥ 棟板金や貫板を腐食している場合は、屋根材の塗装なども傷んでいることがあり、塗り替えも同時行うことをおすすめしています。