■瓦屋根
・点検
瓦屋根の点検では、棟瓦のズレ、漆喰、銅線の劣化はないか
瓦の割れ、釘の劣化、固定のゆるみはないか
桟木や防水シートの劣化がないか
・メンテナンス
瓦数枚や棟瓦だけの補修で十分な場合には、ブウ分的なメンテナンスを行います。
・葺き替え
瓦屋根にはカバー工法が使えません。ただし、瓦の劣化が少ない場合には葺き直しができます。
葺き直しは既存の屋根を撤去し、下地材と防水シートを交換した後に元の瓦を再利用する工事です。
瓦の購入費と古い瓦の廃棄費用が不要なため、葺き替えより費用を抑えられます。
傷みがひどい場合には葺き替えになります。
再度、瓦に葺き替えるのであれば覚えておきたいのがガイドライン工法です。
また、防災瓦という新しい瓦は瓦同士がかみ合って固定され台風にも地震に強いのが特徴です。
■スレート屋根
・点検
スレートの浮き、割れはないか
スレート、棟板金の再塗装は必要か
棟板金の浮き、釘抜けはないか
防水シートや下地の劣化はないか
・メンテナンス
数枚にヒビ、割れが見られるだけで下地の劣化もなければ、シーリング接着や数枚の
スレート交換だけで済みます。棟板金の浮きや釘のゆるみがあった場合には固定し直します。
スレートの塗装が剥げてくると雨水が透過し、スレートだけでなく下地までも傷む原因になります。
・葺き替え
スレートの劣化が激しい場合は葺き替えかカバー工法によりリフォームが必要になります。
新築時からスレートで葺かれた住宅は瓦屋根を支える強度がありませんので
葺き替えの際は、スレートか金属屋根が選択肢です。
・カバー工法
カバー工法でリフォームすれば、短い工期と少ない費用ですみますが
下地やスレートの劣化が酷いままカバーしてしまうと内部で劣化が進んでしまいます。
下地に問題がないかを必ず確認しましょう。
■金属屋根
・点検
金属面にキズやサビはないか
棟板金の浮き、釘やビスのゆるみはないか
シーリングの劣化はないか
再塗装は必要か
雨漏りがある場合は、屋根の上だけでなく屋根裏からも点検する
部材の浮き、釘やビスのゆるみ、シーリング劣化を放置すると、強風で屋根材が飛ぶ原因になります。
・メンテナンス
釘やビスを締め直し、シーリングの補修または打ち直しを行います。
通すの色褪せなどが見られる場合には塗装もしておきましょう。
・葺き替え
屋根材の損傷がひどい場合、水が回って下地が傷んでしまった場合には葺き替えを行います。
スレート屋根と同じく、金属屋根よりも重い瓦屋根に葺き替える事はできません。
・カバー工法
下地に劣化がなければカバー工法によるリフォームも選択肢となります。