屋根の耐用年数を決定しているのは、屋根材の耐用年数が深く関係しています。屋根材の傷みが屋根の傷みといっても過言ではありません。
しかし注意していただきたいのは、屋根材自体に傷みや破損が見られないからと言って
屋根が大丈夫という訳ではありません。
内部が傷んでいるケースも考えられます。そういった場合は良い状態が続いてるとは言えません。
屋根材あ良好で、屋根材の内部も良好、この2つが揃ってはじめて屋根が良い状態と言えます。
■屋根材ごとの耐用年数
・トタン屋根 耐用年数 15年前後
・コロニアル屋根 耐用年数 20年前後
・セメント瓦 耐用年数 30年前後
・ガルバリウム鋼板 耐用年数 30年前後
・陶器瓦 耐用年数 50~100年
・粘土瓦 耐用年数 50~100年
それぞれ見てみると、短い物もあれば半永久的に劣化する事のない物もあります。
しかし、ここで注意が必要なのは定期的なメンテナンス(塗装工事)をしっかりとした状態の場合の
耐久年数となっています。
また、台風や強風などの自然災害で瓦が割れてしまうなどの場合は除いての耐久年数になります。
自然災害の事故で不具合が発生する事もあるので注意が必要です。
■屋根内部の耐用年数
屋根内部の下地の劣化の耐用年数は、家によって全く違います。
屋根材が腐食し、雨が侵入していても放置していた下地と早急に気づいて補修を行った下地とでは
内部劣化がどれだけ進んでいるかは大きく差がついています。
そこで重要になってくるのは防水シートです。最近の防水シートはアスファルトルーフィング
ち呼ばれ、厚みがあり高い防水性があるため、耐用年数は30年と言われるものもありますが
20年以上前に作られている家はアスファルトルーフィングが使われていない家もあります。
その場合は15から20年前後で劣化していきます。
下地を劣化させる要因の一つに水があげられます。
通常は防水シートの上を水が流れ、雨樋を通って水がはけていきますが
防水シートが劣化していると、下地まで浸透してしまい木を腐らせて躯体まで水が
染み込み雨漏れが発生し耐震性にまで影響を及ぼしてしまいます。