風を切り裂くことで、屋根が吹き飛ばないようにするために取り付けられているのが破風板です。
一方、軒先の先端に取り付けられている板を鼻隠しと呼んでいます。
破風板や鼻隠しには雨水や風から屋根を守る役割りがあります。
屋根は、吹き下ろす風に対しては強く、吹き上げる風に対しては弱いといった特徴があります。
破風板や鼻隠しを屋根の先端に取り付けることで、吹き上げる風を分散させることが可能です。
大昔は薄い木を使った破風板が多かったですが、厚みがある板を使うようになり、火災に対して強くなりました。
一方、鼻隠しには雨どいを取り付けることが多く、釘などを使って鼻隠しと垂木を貫通させて固定します。
現在は破風板や鼻隠しには、サイディングやガルバリウム鋼板などが使われるようになり、更に火災などに強くなりました。
外壁にモルタルが使われている場合は、破風板や鼻隠しはモルタルを塗って仕上げられている場合があります。
屋根は野地板や垂木、屋根の内部にある部材を破風板や鼻隠しで隠すように作られています。
そのため、破風板や鼻隠しは強い風に煽られることが多く、屋根材より劣化が早いといわれています。
ただ、雨どいが取り付けられている鼻隠しは直射日光や雨水が直接当たることが少ないです。
一方、雨どいが取り付けられていない破風板は直射日光や雨水が直接当たるので、劣化が早いといわれています。
破風板や鼻隠しは、屋根を見上げるとすぐに確認できるので、ご自分でメンテナンスしようとする方がいますが、高所作業となるので、専門業者に依頼して下さい。